榎下城は、住宅地の中にあるお寺の中にあり、訪問しやすい城です。堀や土塁なども見ることができます。
榎下城は、JR横浜線の中山駅から徒歩で20分あまりです。
北側は恩田川の氾濫原であり、湿地帯に突き出した舌状台地の一角にあたります。
城は、南側から、第二郭、主郭、第三郭の順に並んでいて、第二郭と主郭は舊城寺となっています。
JR横浜線沿いの道を、線路を右手に見ながら八王子方向に進みます。やがて、「榎下城址裏」というバス停を過ぎ、「三保団地入口」の信号を左折、少し行ったところに「舊城寺 入口」の看板があるので左折します。細い道を進むと、右手は住宅街で、左手が城趾となります。「日本城郭大系」によれば、このあたりが城の西側の空堀であるとされ、いつの間にか主郭と第二郭の西にある堀を歩いていたことになります。左手の城側は高い土塁となっていて、当時は、もっと急峻な崖として迫ってきていたのかもしれません。

左手の土塁と住宅街の間の道を通っていくと、やがて舊城寺への入口が見えてきます。

南側から城に入る形になります。舊城寺に入ったところ、現在お寺の建物が建っている曲輪が、第二郭にあたります。比較的広い平地であったことがわかります。

第二郭から北に進み、お墓をはさんで一段高くなっているところが主郭です。土塁で囲まれている様子など見ることができます。


主郭の南側、一段低くなっているところが第三郭です。こちらは私有地ということで、立ち入ることはできません。
戻って、入り口付近にも土塁が残っています。

城の東側も、「日本城郭大系」は空堀と示しています。寺の敷地を出て、住宅街を回り込んで城の東側に向かうと、住宅街より低いところに平地があって、遊具などが置かれた公園になっています。このあたりが、空堀の名残なのでしょう。住宅街の中にある「谷」のような地形にも意味があるのだということです。
榎下城は、住宅地の中にありながら、曲輪や土塁、堀など、昔の面影を見ることができます。
駅からそれほど離れている場所ではないので、訪れやすいと城だと思います。
(写真撮影 2016.5)
参考 児玉幸多・坪井清足監修『日本城郭大系 6」新人物往来社 1980

