岡城は、現在、城山公園として整備されています。
台地が突き出た舌状台地の上に作られた城で、北から東側に黒目川が流れています。昭和42年版の地形図を見ると、舌状台地の南側にも黒目川に注ぐ川が流れており、城の北・東・南側の一面が、田に利用されていたこともわかります。この舌状台地の突き出た部分は、川や湿地帯に囲まれていた自然の要害であったのです。

地理院地図より
岡城へは、東武東上線朝霞駅または朝霞台駅、JR武蔵野線北朝霞駅からバスか、徒歩となります。また、城山公園の黒目川沿いに駐車場がありますので、自家用車の場合は、それを利用するといいでしょう。
駐車場から、もとの広い道に戻って、城に沿って左に進むと、城山公園の入口に到着します。
このあたりが城の西側です。残りの三方が湿地帯や川に囲まれているので、攻めるためにはこちら側から、ということになります。現在は道路や公園の入口広場のため、昔の面影はありません。
入口広場から階段をのぼると、三ノ曲輪の切岸があらわれます。三ノ曲輪は、まわりを堀に囲まれ、守りを固めている様子がうかがえます。

二ノ曲輪は、この城で最も大きな曲輪です。
曲輪の南西の端が堀に突き出し櫓台となっていて、堀を進む敵に横矢を仕掛けることができるようになっています。この城は、いたるところにこのような横矢を向けることができるようになっており、守りの堅牢さがうかがえます。
曲輪のまわりの土塁にのぼって堀下を見下ろすことで、それが実感できます。
二ノ曲輪の北や南には一段下がった腰の曲輪のようなところがありますが、これが横堀の埋まった跡だと言われ、この二ノ曲輪を直接攻めることは難しそうです。


主郭は黒目川沿いの急峻な崖の上にあって、ここを直接攻めることも難しいでしょう。
敵は西から三ノ曲輪、二ノ曲輪と、堅牢な守りを破らなければ、主郭に到達できない仕組みです。


岡城は、横矢が仕掛けられる工夫や深い堀など、土の城の細かな技法などがよく残っていて、戦国時代の戦いをイメージするのに適した場所だと思います。
前回の訪問が夏場でしたので、次は、冬場の草の少ない時期に訪問したいと考えています。
(写真撮影 2018.8)
参考 西股総生『首都圏発 戦国の城の歩き方』KKベストセラーズ 2017


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